WEB ライナーノーツ vol.2

■ディッセンバーズ (DECEMBERS)
ロックデッドストック vol.2 (ROCK DEADSTOCK vol.2) DCBS-R002
※全7曲。2021年4月1日発売。

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(WEB ライナーノーツ/大伴良則)
『ROCK DEADSTOCK vol.2』 Privatelyな曲目解説


1. ギミーシェルター(1969)The Rolling Stones
feat. ZOOCO (vocal)

ローリング・ストーンズは、1969年、創始者ブライアン・ジョーンズが脱退、その後、プールで変死。所属レコード会社DECCAとの離別など、大きな岐路に立たされていた。そんな中、発表されたアルバム『Let It Bleed』は、バンドの変わり目と、ロックの変わり目、世界的オイル・ショックによる経済沈下など、変化混乱の世相を反映した作品だった。この代表作は、その後の全米ツアーをドキュメントした映画のタイトルにもなった名曲。どこか性急に避難所を求めるようなスリリングな曲をソウルフルに歌い上げてくれたZOOCOは、1994年にエスカレーターズのヴォーカリストとしてデビューして以来、J-Soulの先端に立つレディ・ソウル。オリジナルのミック・ジャガーとメアリー・クレイトンの二重唱をひとりで歌い、更に自身の個性も発揮してくれた。圧巻のヴォーカルワークに感謝!
▼ZOOCO Official Website
http://www.zooco.tv/
▼ZOOCO (Facebook)
https://www.facebook.com/100004569759525
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2. ブラック・マジック・ウーマン(1970)Santana
feat. 藤井”ヤクハチ”康一 (vocal), 巡-MeguRee (Accordion)

ウッドストック・フェスで脚光を浴びた新星サンタナが、その人気を決定づけ、ラテン・ロックという世界を拓いた1970年の名演。英国ブルース・バンド、フリートウッド・マックのギタリスト、ピーター・グリーンが、黒魔術を操る美女を描いた曲を、サンタナが妖艶に描き直した名曲だったが、ここでは、二人の美女アコーディオン・コンビが大活躍。巡-MeguRee(メグリー)は、Meme(土屋恵)とRee(吉岡りさ)のデュオ。鍵盤式とボタン式のアコーディオンをそれぞれ担い、ハイ・テクニックと風情の豊かさを、今回、見事に発揮してくれた。懐しのランバダさえ思い出させるアンサンブルの中で歌うのは、サックス、ハーモニカ、ウクレレなど多彩に演じるマルチな才人、藤井”ヤクハチ”康一。
▼巡〜MeguRee〜(Facebook)
https://www.facebook.com/MeguRee/
▼藤井”ヤクハチ”康一(Facebook)
https://www.facebook.com/jumpin.jive.fujii
https://yakuhachi.com/
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3. ワイルドで行こう(1968)Steppenwolf
feat. Kotone [天神子兎音] (vocal)

ステッペンウルフの1968年のヒット曲は、ハードな疾走するロックの名曲として息長い人気だが、二番の歌詞に登場する”Heavy Metal Thunder”の言葉から、ヘヴィー・メタル・ロックの原点とも言われている事は有名だ。1970年代アメリカン・ニュー・シネマのはしり『イージーライダー』冒頭で使われたのをきっかけに、バイク疾走のシーンに流れる事数多く、日本のTVドラマにさえなったバイク族のアンセムでもある。しかし、ここでは、一番の結め(しめ)の歌詞”Explode Into Space”に根差したスペイシーなフューチャー・ロック版が出来上がった。新しいヴァーチャル・アイドル歌姫のKotone(天神子兎音)ならではの未来世界のハイエナジー曲が誕生した。
▼Kotone(天神子兎音)Official Website
https://kotone-tenjin.com/
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4. ハイウェイ・スター(1972)Deep Purple
feat. 高樹リオ (vocal)

このカヴァー・アルバムが、本当にデッドストックの古い盤になる頃は、全ての自動車が電気オートムーヴのエコロジー車になっている…と報じられる事多々の2021年?
その時のハイウェイ・スターの姿とはどんなものか?ブリティッシュ・ハード・ロックの開祖の代表のひとつディープ・パープルの1972年のヒット曲は、当時のスーパー・カーのブームをどれだけ煽った事か…しかし、ここでは、未来の北部ヨーロッパの夜空を飛ぶ魔女が、まだ見ぬ機種に乗って地上を見下ろすワールド・ビート・チューンに変身している。高樹リオの変幻自在のヴォーカルと、青木庸和のクラシカルでケルティックな編曲は未知のスリル!空飛ぶ未来CARが、スコットランド上空を、今、疾走中だ。
▼高樹リオ(Facebook)
https://www.facebook.com/riotakagi
▼Rocka★Frankenstein official website
http://rocka.tokyo/
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5. パラノイド(1970)Black Sabbath
feat. 林田健司 (vocal)

1970年8月29日にメロディーメイカー誌、全英シングル・チャート4位まで昇り、1980年に再リリースされ、やはり8月の16日に14位まで昇ったブラック・サバスのヒット曲。まさに1970年代のイギリスのロック・シーンに長く生きた歴史的一篇。ハード&ヘヴィー・ロックのバンドとしてだけで記憶している人達も、このカヴァーを聴けば、後のジェネシスなどにも影響多大な、奥深いスピリチュアルなバンドだったと再認識してくれるだろう。シンプルなメロディーを、表情豊かに歌い上げてくれたのは林田健司。90年代を代表するシンガー/コンポーザー/プロデューサーで、SMAPに提供した「青いイナズマ」など、数多くのアーティストのヒット曲を作り出したあの才能が、歌声の才能を遺憾なく発揮してくれた。
▼林田健司 Official Website
http://hayashidakenji.com/
▼林田健司(Facebook)
https://www.facebook.com/kenji.hayashida.9
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6. ゲット・イット・オン(1972)T. Rex
feat. AYUTO (vocal), 藤井”ヤクハチ”康一 (sax)

そういえばグラム・ロックがあった。フォーク・ロック、サザン・ロック、ハード・ロック、プログレッシブ・ロックなど、様々な形容詞が冠された1970年代初頭のロック革命期。その中で、音楽の形式や感触ではなく、パフォーマーのルックスや装いで判別区別された唯一の領域だ。つまり、男が化粧をし、あでやかないでたちで演じるロックが登場し、デビッド・ボウイとともにT-Rexのマーク・ボランがその象徴だった。これなくして、後のヴィジュアル系も存在しなかった。ボランズ・ブギーと称された彼のメタリックで艶やかな代表曲を、華やかなマイアミ・ディスコ・ビートにアレンジして、セクシーに歌うのは、現代のジェンダー・アイドル・ヴォーカリストAYUTO(アユト)。再度、今度はサックスで登場の藤井”ヤクハチ”康一のプレイもエモーショナルに踊る。
▼AYUTO(twitter)
https://twitter.com/ayt_l1225
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7. マイ・スイート・ロード(1970)George Harrison
feat. K.INOJO (vocal), KI-HAT (chorus)

解散後のビートルズ個々の動向は、当然ながら、ポールとジョンが注目を集めていたが、静かで目立たぬビートル、と言われてきたジョージ・ハリスンが、その豊かな音楽性を見せつけたのは、ある種の大事件だった。1960年代の名プロデューサー、フィル・スペクターと共に作り上げた3枚組LP大作『オール・シングス・マスト・パス』(1970年)は、ビートルズ・ファン以外の数多くの人を驚かせたがその好評を牽引したのがこの曲。今回もDECEMBERSのプロデューサーK.INOJOのエレクトロ・ヴォイスと青木のレトロ&マイルドな編曲がゆったりと描くこの世界は、ジョージのこの曲が、神を讃えるヒーリング・ゴスペル、あるいはPray Song(祈り歌)であり、その後のAORのはしりでもあったと解いてくれる。この曲に欠かせぬコーラスは、沖縄・石垣島の3人組年少グループKI-HAT(キーハット)。
▼K.INOJO Official Website
https://inojo.tokyo/
▼K.INOJO (Facebook)
https://www.facebook.com/inojo1
▼KI-HAT(キーハット)Official Website
http://ki-hat.shima.tv/
https://www.54enterprise.com/
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▼DECEMBERS ROCK DEADSTOCK vol.2 (original) playlist

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